気になるお年頃・・・
高校生の頃、なぜか突然自分の鼻毛が気になるようになりました。
今思えばそれは思春期という青春の1ページなのかもしれないですが、その時期から朝の身だしなみチェックに鼻の穴を確認するという項目が私のルーティーンに加わりました。
学校にいるときも、トイレに行ったときに鏡で自分の髪型をチェックするとともに、さりげなく毛が鼻の穴からこんにちは!してないか確認したりもしていました。
私は小学校の高学年から花粉症を発症しているのですが、鼻水が垂れてくると一緒に毛も出てきてしまうのではないか、鼻をかんだときに鼻水とともに毛が穴から押し出されて出てこようとするのではないかと戦々恐々としたものです。
とはいえ勝手に出てこようとする鼻毛をどうにかする方法を持ち合わせていない当時の私は、トイレに駆け込んではただひたすらに鼻の穴に鼻毛を詰め込んでいたのでした。
そしてある時、父親が鼻の穴から出てきている鼻毛を抜いている現場をたまたま目撃したのです。父親の場合はひときわ長い鼻毛を抜いていただけだったのですが、私はひらめきました。気になるのなら抜いてしまえば煩わされることもなくなるのです。盲点でした。
多分ですが、父の鼻毛を抜く姿を何度も見かけたことがあったのだと思うのですが、その時には自分は鼻毛に苛まれていなかったのでしょう。視界の片隅で何かやってる…くらいにしか思っていなかったのだと思います。
そんなこんなで穴から出てきてしまう鼻毛を抜くことにした私ですが、これ、痛いんです。
今でこそブラジリアンワックスで一息に抜ける鼻毛ですが、その時は、涙を流しながら、鼻水も流しながら、鏡を見ながら自分の鼻毛をピンセットで一本一本抜いていくのです。痛いのは痛いのですが、きれいに抜けたときにちょっと嬉しかったり、長めの鼻毛を発見すると、どこに隠れていたんだと、宝探しで宝物を発見したかのように感動することもありました。
いやなことって長続きしない
しかし、面倒臭がりで不快なことが苦手なので、鼻毛を抜くのは痛くて時間がかかるのが嫌になってきました。
私は何かを始めるとき、何かをやめるときに理由付けをしないと気が済まない人間なのですが、鼻毛を抜くのをやめるために、理由が必要になります。ですので、鼻毛を抜くことによるメリットデメリットを調べました。理由があればやめられるのです。
そして鼻毛を抜いてはいけない正当な理由を発見しました。
なんと鼻毛は、ほこりやウイルスが体内に侵入するのをふさぎとめるフィルターのような役割をはたしていたのです。それとともに、鼻の穴の粘膜を守って乾燥するのを防ぐ役割もはたしていました。
自分で自分を苦しめていたとは・・・
ということは、私は花粉症に苦しんでいるにも関わらず、自分からフィルターを外し、あえて苦しむ方向へと歩んでいたのです。なんてこった。
くしゃみ鼻水に苦しみ、くしゃみのしすぎで喉を傷め、鼻の粘膜も弱まって毎日のように鼻血が出る。それを阻止するために強いアレルギー性鼻炎用の薬を服用し、眠くなりながら日々を過ごしていた原因を自ら作り出していたのでした。なんてこった。
しかも、です。鼻毛を無理やり抜くと、細菌によって毛根が炎症を起こし、化膿することがあるのです。あら?身に覚えがあるような気がします。
そんな重要な役割を担っているのにわざわざ自分の身を危険にさらすように鼻毛を抜いていたのだと思うと情けない気持ちになりました。
が、しかし鼻毛の成長スピードは1ヶ月で4~5mmほど伸びるとのことで、ケアしないとすぐに鼻毛がこんにちはしてしまうかもしれないようです。それはよろしくないです。
痛くない方法は鼻毛カッター
では正しい鼻毛のケア方法はなんなのかといいますと…鼻毛カッターで鼻毛を切ることでした。ただし、鼻毛を短く切りすぎてしまうとフィルターとしての役目をはたさなくなるので切りすぎに注意です。そして鼻の穴の皮膚は、とってもデリケートだから傷つけないように処理しなければいけません。
間違っても鼻毛を抜かないようにしましょう。
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