子どもと美容院
子どもが幼稚園の年中さんの頃、そろそろ美容院に連れて行こうかなと、今まで利用していた幼児のカットをしているとうたっている美容院ではなく、当時私が行きつけにしていた美容院に連絡しました。
「年中さんなら、まだママさんが切るので大丈夫だよ~」
全幅の信頼を置いている美容師さんにそう言われ、私は娘の髪を自分で切ることにしたのです。
ただ、失念していました。
私は子どもの髪の毛を前髪以外切ったことがないこと、そしてそれさえもただ横にハサミを入れるだけのぱっつん前髪にしかしたことがないこと、そして自分がとんでもなく不器用なことを。
がんばった結果!?
年の瀬の近づいたある日、そろそろ子どもの髪の毛を切ろうかなといつものようにスタンバイしました。普段切るように前髪は横にばしっと切ってぱっつん前髪に、そして普段切らない後ろの髪も同じように横にばしっと切りました。…少し嫌な予感がしました。
しかし切りはじめてしまったものはもう止まれません。一発目のハサミを入れてしまった長さにとにかくばしばしとハサミを入れ、一通り切り終えた子どもを見たとき、愕然としました。
え?金太郎?
日本人形みたいな可愛い感じの髪型になると思って切ったのにどう見ても金太郎じゃん。金太郎になるために切った訳ではないのに子どもは見事、マサカリを担いでも違和感のない金太郎に仕立て上げられていたのです。
とにかく焦りました。
今のこの姿を、可愛いを気にし始めている子どもに見せてはならない!とインターネットで急いで近くのすぐに切ってくれる美容院に連絡して連れて行きました。
子どもを見た美容師さんも苦笑。でしょうね、金太郎ですから。
とにかくこの髪型をどうにかしてほしいと美容師さんに懇願しましたが、どうにもならないところはどうにもなりませんでした。覆水盆に返らずです。切ってしまった髪の毛は元には戻らないのです。
ただ、髪の毛はまた生えてきます。美容師さんは苦笑しながらもどうにかできるところはどうにかしてくださり、鏡に映る子どもは金太郎を脱しました。本当に助かりました。
そんなことがあり、私はもう子どもの髪の毛を切るのはやめようと思い、前髪でさえ美容院に連れていくことにしました。
明日は我が身・・・
しかし、私は学ばない人間でした。
今度はそのミスを自分の前髪でやらかしてしまったのです。不器用でも今までどうにかしてきた自分の前髪でさえも、ついにどうにもならないことになりました。
しょんぼりしている暇はありません。私はすぐに対応してくれる美容院を予約して赴き、現状を伝えました。
「全体の感じも考えて切ってるから、前髪でさえ自分で切らない方が良いと思います」
これは不器用な私に向けられた美容師さんからのもっともな意見ですので、器用な方はどうにかなると思います。前髪ごときで美容院に行くのが面倒だと行動できない怠惰な私が悪いのです。前髪ごときではなかったのです。申し訳ございません。平身低頭です。
そんなこんなで以前より美容院に行く回数が増えました。
自分の行きつけの美容院を作るべく、色々な美容院に行きますが、今のところ、ここだ!と思える場所に出会えていません。
ですが、色々な美容院に赴く中、忘れられない人がいます。
美容院と私
その方は、私の髪質がとても良いとほめそやしました。
細くもなく太くもなく、直毛で癖のない髪。とてもほめていただきました。
髪質は親からの遺伝だそうで、親御さんに感謝した方がいいと言われました。そして何故か今すぐに親へ連絡し、感謝を伝えるべきだと言い出したのです。
美容院でもスマホを肌身離さない私は断る理由もないのでメッセージアプリで母親に連絡しました。
『美容師さんから髪質をほめられました。親からの遺伝だそうで、どう考えても父ではないから母に言うよ。良い髪質に生んでくれてありがとう』
母からきた返事は、『意味が分からない』でした。
…そうですね、私にも意味が分かりません。
そして髪質良いのが父の遺伝ではないのは…察してください。
私流、良い髪質の作り方
しかし、親の遺伝の髪質でもあると思いますが、私も努力を怠っているわけではありません。
ですので、私の洗髪方法を記しておきます。
シャンプーは市販のノンシリコンシャンプーを使用しています。指の腹で頭皮を優しく洗うのです。その後同じメーカーのコンディショナーを塗布して少し放置し、丁寧に洗い流します。
お風呂から出たらタオルドライ。ゴシゴシせずにポンポンとタオルで髪を軽く叩くようにします。そして洗い流さないトリートメントを塗布します。これは美容師さんに髪を傷めたくないなら洗い流さないトリートメントを使った方が良いと言われて使用しています。
ドライヤーをするときは温風→冷風の順にしています。
…これで美容師さんにほめられる髪質になってるんだと信じて、今日も洗い流さないトリートメントを塗布します。
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