知っていますか?
猫に人を癒す効果があることはご存じでしょうか?
昨今の猫ブームにより、猫を飼う家庭が増えているというニュースを見かけます。
コロナ禍でテレワークになったり、密を避けて外出せずに家に籠る人も増え、ストレスの溜まる生活をしている人が癒しを求めて、猫または犬だったり、その他の動物を飼うのだそうです。
猫を飼うことにより、人は心と体にどんな影響があるのか説明していこうと思います。
猫の歴史
まずは簡単に猫の歴史について説明します。
猫は約6500万~4800万年前に生息したミアキスというイタチに似た動物から進化したと言われています。このミアキス、ネコ科だけでなくイヌ科やイタチ科の起源でもあると考えられているそうです。
現在のイエネコの祖先と言われているのは、リビアヤマネコというアフリカに分布している種類で、人間と共に暮らすようになったのは約5000年前のエジプトで、穀物を食べてしまうネズミを退治するために飼われ始めたと推測されてます。エジプトでは猫のミイラも発見されています。エジプトの神様にバステトという猫の頭を持つ女神様もいるくらいですから、猫はエジプトで大変愛され、崇拝されていたのでしょう。
日本へは仏教の伝来とともに、航海中船内の穀物を守るために中国の船に乗って来たのではないかと考えられています。
最初はネズミ退治のために飼われていた猫ですが、その魅力的なフォルムや行動から、やがて人々に愛されていき、今の地位を確立していくのです。
猫の癒し
簡単に猫の歴史をご説明しましたが、この猫、私たち人にとってとても良い効果をもたらすことが科学的に証明されているのです。それが癒し効果です。
人は柔らかくてふわふわしたものに癒されるのですが、この「柔らかくてふわふわ」したものと聞いて「猫」を想像した方もいらっしゃるのではないでしょうか?
柔らかくてふわふわしたものに触れることで、人は脳から「オキシトシン」という「幸せホルモン」と呼ばれるものが分泌され、癒されたり、幸せな気分になったりするのです。
そして癒されたり幸せな気分になることで、なんと、免疫力が上がったり、血圧が下がったり、傷の治りが早くなったり、記憶力が向上したりするのだそうです。
アニマルセラピーという言葉もありますし、猫だけでなく動物と接することでいろいろな素晴らしい効果があるということですね。
また猫が喉を鳴らす音にも癒し効果あると言われています。
猫によって音が違い、ゴロゴロだったりキュルキュルだったりプクプクだったりと面白い音が聞けますので、機会がありましたら癒されついでに聞き分けていただければと思います。
ところで・・・
猫が喉を鳴らすといいましたが、母猫や人とのコミュニケーションのために鳴らしているんだそうです。猫が「にゃー」と鳴くのも、人に何かを訴える為だと言われています。
喉を鳴らすのは猫自身がリラックスしている時もそうですが、ストレスを感じている時や、何かしてほしいことがある時にも鳴らすそうです。
そしてその鳴らし方は実際にどのように音がなっているのか、そのメカニズムは未だに解明されていないそうです。有力な説は人の喉仏にあたる部分の筋肉が収縮して、声帯を振動させることによって発生しているのではということです。
人とは長い付き合いの猫にも未だに解明されてない部分があると思うとミステリアスでますます魅力を感じますね。
最後に・・・
注意していただきたいのは、猫アレルギーの方が猫を飼われるのは危険です。
そんなときは猫を飼うのではなく、ぬいぐるみセラピーというものがありますので、ぬいぐるみに触れたり、話しかけたりするだけでも癒し効果があるとのことですので、試してみるのも良いかもしれません。
また、猫はデリケートな生き物ですので、接する際は負担のない範囲で接していただければと思います。
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