「肩こりに痛みを感じるようになった」
「腕を上げたり回したりすると、痛くてとにかくツライ」
とくに激しい痛みを伴ったら要注意!
それは肩こりではなく、四十肩かもしれませんよ。
そのまま放置すると、痛みが増して日常生活にも影響が出ることも!
この記事では、四十肩の症状や肩こりの違い、日常でできる対策法を解説します。
この記事を読むことで、四十肩と肩こりの違いを知り、早期に対策することができます。
四十肩と肩こりは症状が全く異なるため、間違った対策を取ると症状悪化のおそれがあります。
■四十肩とは?肩こりとの違いや原因を知ろう
四十肩とはどのようなものなのか?
肩こりとの違いとあわせ、基礎知識や原因をしっかり理解しましょう。
●四十肩とは?簡単に症状を解説
四十肩とは俗称であり、正式名称は「肩関節周囲炎」です。
肩関節周辺の炎症により、腕を動かすと痛みが出ます。
痛みにより腕を動かせる範囲が制限され、日常生活に大きな影響が出ます。
●四十肩と五十肩の違い
名称の違いのみで、症状はどちらも同じです。
現在は五十肩より四十肩で呼ばれることが多くなっています。
●四十肩になる人の割合
発症する割合は、全体の2~5%前後です。
100人中5人前後発症することから、珍しい症状ではありません。
発症する年代は、40代後半から60代にかけて発症します。
一方で30代以下や70代以上では、発症することはまれで、年齢特有の症状とも言えます。
●四十肩になりやすい人は?
病気によるケースは以下があります。
・糖尿病や脂質異常症などの血液の病気
・甲状腺の病気
・自己免疫の病気
・脳卒中
・パーキンソン病
糖尿病による四十肩の併発割合は、10~30%と大きくアップ。
理由は、肩周辺の組織が固くなることで起こると考えられています。
病気以外のケースは以下があります。
・女性(男女比では女性7:男性3)
・利き腕ではない方の腕
・加齢
・運動不足
・姿勢が悪い方
・肩を酷使する方(仕事・スポーツなど)
・過去に肩のケガや痛めた経験がある方
・肩周辺の手術をした方
男性と比べて、筋肉量の少ない女性に発症しやすいことがわかっています。
過去に肩にトラブルを抱えた方も注意が必要です。
●四十肩と肩こりの違い
先にも説明した通り、四十肩の原因は肩周辺の炎症によるものです。
一方で肩こりは以下の原因で発症します。
・筋肉疲労
・血液循環の悪化
・筋肉のこわばり
・悪い姿勢や同じ姿勢を常時続ける
肩こりを引き起こすのは、背中にある僧帽筋です。
血液循環の悪化が主な原因であり、炎症はありません。
このように四十肩と肩こりは原因や症状が異なることから、対策法が異なります。
間違った対策法を取ると改善しないばかりか、症状を悪化させるおそれがあります。
自己判断せず必ず専門家で診断してもらい、適切な対策を取りましょう。
■四十肩による日常生活の影響や症状はどう進行する?
四十肩の基礎知識を知ったところで、日常生活にどんな影響が出るのか?
症状の進行の仕組みもあわせて解説します。
●四十肩が及ぼす日常生活の影響
四十肩は炎症による痛みにより、肩を動かせる範囲が狭くなります。
それにより日常生活では以下の影響が出ます。
・腕を上方向や横方向に動かせない
・服を着るときに痛む
・頭を洗うときに痛む
・寝るときに痛む
・寝返りをうつと痛みが走る
このように何気ない日常生活の動作に大きな影響が出ます。
さらに痛みにより夜も満足に寝られなくなるのは、とてもツライですよね。
●四十肩はどうやって進行する?
四十肩は症状発生から緩和するまで、1~3年かかります。
進行は進行順に大きく分けて以下の3つです。
・炎症期
・拘縮期
・回復期
炎症期は、痛みが最も激しい時期です。
腕を動かすだけでなく、寝ているときにも痛みが出ます。
拘縮期は、痛みが落ち着く時期です。
一方で関節がこわばり、腕の可動域が狭くなります。
回復期は、腕の可動域が広くなる時期です。
しかし、痛みや可動域の狭さが後遺症として残ることも!
後遺症を残さないためにも、専門家によるアフターケアが重要です。
■四十肩に似た間違いやすい症状
四十肩に似た症状は以下があります。
・肩峰下滑液包炎
・腱板炎
・腱板断裂
・上腕二頭筋長頭腱炎
・石灰化腱炎
これらの症状が要因となり、四十肩に発展することも!
自己判断は難しいため、専門家に診てもらうことが必要不可欠です。
■日頃からできる四十肩の対策法
四十肩は日頃のケアにより、予防や症状緩和、早期改善が可能です。
痛みが出ない、ムリのない範囲で試してくださいね。
●腕を前後に揺らす
四十肩の改善は、筋肉を動かして血行を促進させることです。
方法は以下の手順です。
①立った状態で少し前かがみになる
②四十肩になっている腕を前に垂らす
③腕の重みを利用して前後左右に10〜20回ほど振る
痛みが出なければ、ペットボトルを持って小さな負荷をかけてみましょう。
●体を冷やさない
冷えは四十肩の大敵!
以下の点を注意して体を温めましょう。
・体を冷やす食材を控えて体が温まる食材を取り入れる
・散歩などの運動をして血行を良くする
・お風呂ではゆっくり体を温める
体が温まることで、四十肩の改善効果が期待できます。
●寝具の高さを調節する
仰向けに寝て肩が下がると、痛みが出ることがあります。
痛みを軽減するためには腕にタオルを置いて、肩や腕が下がらないように調整しましょう。
他にも枕の高さを調整する、痛みが出る腕を上にして横向きに寝ます。
■四十肩と肩こりは全く違う!悪化しないうちに早めの相談を!
四十肩と肩こりは、原因や症状、対策法が全く異なります。
間違った対策をすると、症状が改善しないばかりか、症状を悪化させるおそれがあります。
自己判断せず専門家に早めに相談することで、早期改善や痛みの緩和が期待できます。
四十肩かな?と思ったら、症状がひどくならないうちに松貞接骨院にお問い合わせください。
この記事へのコメントはありません。